AWSに初めて触れる人がつまずくところがこのIAMというサービスだ。IAMとは”Identity and Access Management”の略で、AWSのサービスの一つである。
下のリンクが公式ページなのだが、初めての人はわからないだろう。
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異動や転職を考えた時にエンジニアがするべきこと
こちらの記事で異動した時の気持ちについて書いた。今度は”スキル”という観点から異動する前にやっておいて良かったことについて書こうと思う。 私の場合は、同じ会社内の異動だけれども、この記事に書いてあ ...
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IAMサービスとは、ユーザやシステムの権限を設定するサービスである。サービスの中には、ロールやポリシーという仕組みが存在する。
この二つの概念をまず理解しよう。
IAMという概念の理解
ポイント
AWSにおける権限設定の最小単位がポリシー。
ポリシーを紐づける対象が、ユーザかロールか、グループ。
グループとロールの違いは永続的か一時的か。
この3点をまず覚えよう。
この3点を頭に入れて、AWSの公式ページをさっと読んでほしい。
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細かく書いてあるし、アイデンティティとかなんとかベースとか書いてあるが、おおざっぱに要約すると、まずは「ポリシーを作って、グループに紐づける。」ということである。
この考え方であれば、オンプレのWindows ServerやActive Directoryのユーザ管理と似ているため、理解しやすい(とっつきやすい)はずだ。
IAMロールとは
公式ページを読んでもAWSに慣れていない人は理解に苦しむだろう。
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異動や転職を考えた時にエンジニアがするべきこと
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そこで、IAMロールのシンプルアイコンを見てほしい。
単純に帽子である。これ本当シンプル。このアイコンは、つまりロールとは、(権限の)つけ外しができる。帽子(権限)を貸したり出来る。という概念を表しているのである。
このことから、例えば、一時的なアクセスをユーザに許可する場合はグループへの所属ではなく、ロールをユーザに付けることが推奨されていると理解できる。さらに、APIやコマンドラインでのAWSサービスへのアクセスの場合でも、アクセスするユーザにはロールを渡した方がAWSの設計指針にあっているということが理解できるだろう。
このように、IAMロールとIAMポリシー、IAMユーザとIAMグループの違いを理解しよう。
設計のポイント
まずはシステム全体でどんなユーザが必要か、そしてどんなユーザグループが必要か考えよう。これはクラウドもオンプレも違いはない。
必要なユーザとグループが判明したら、どんな権限が必要か、権限の割り振りが必要か考えよう。そして、対応するポリシーを作成しよう。AWS既存のユーザグループで問題なければそのグループを活用することは構わない。
最後にポリシーをユーザグループもしくは、ロールに紐づけで、ユーザと紐づけよう。
注意ポイント
ユーザ個別にポリシーをアタッチすることはなくはないが、お勧めしない。管理が煩雑になるからだ。