Azureのバックアップサービス
2019年11月現在、IaaS関係のAzureバックアップサービスは2種類ある。これがよく混乱するので、このページで整理しておく。Azureのサービス群では以下の二つがIaaS関連のバックアップサービスだ。これらについて説明する。
- RecoveryServiceコンテナー
- Snapshot
AzureBackupという言葉の説明
説明の前に、「Azureバックアップ」とネット調べているとたまにAzureBackupとかSiteRecoveryという言葉が出てくる。これらを整理するとこんな感じになる。図で示すとこんな感じ。
ポイント
AzureBackupという概念があり、それを実現する方法としてRecoveryServiceコンテナーというサービスがあり、その中のひとつにSiteRecovery(別ページでさらに開設予定)という機能がある。
Microsoft公式:https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/backup/quick-backup-vm-portal
AWSとの比較で概要を理解
Azureのクラウドサービスを使う上で、やっぱりAWSとの比較も欠かせない。自分なりの理解で比べてみるとこんな感じ。AzureもAWSも同じサービスあるよなー。
Azureでバックアップ設計するなら?
VMは基本Recovery Serviceコンテナーでバックアップ
Recovery Serviceコンテナーを使って日次もしくは週次でVMまるごとが良いかなと思う。やっぱりシステム障害の場合、VMをイメージで丸ごとリストアできるのは魅力。労力がすくない。
例えば、変更が少ないシステムなら週次バックアップでも、日次バックアップでもこれで対応できる。24時間365日(24/365)システムでも、片方のVMを停止している間にRecovery Serviceコンテナーでバックアップを取るというような使い方で十分商用運用可能。
ポイント
Recovery Serviceコンテナーは純粋に、Hyper-Vのイメージバックアップ機能をつかっている感じかな。サポートに聞いた感じVHDまるごとバックアップ取っている仕様だと思う。
デメリット
バックアップやリストアに時間がかかるのがデメリットかな。あとどうも、バックアップを取得する際に一回電源停止しているもよう。これについてはテスト時に各システム要確認だが、少なくともOSは停止した(停止させられた?)挙動のように見える。
バックアップ取得までの手順は公式を参照。あと、ほかのサイトにもあるからそちらにゆずる。
Microsoft公式:https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/backup/backup-azure-arm-vms-prepare
注意点!ライセンス関係
Recovery Serviceコンテナーのバックアップから新たにVMの追加するのはだめ!正式に答えられないけど、新規VMを作るならVirtual Machineからつくらないとだめだよ!ちゃんとサポートに問い合わせしてね。多分、VM自身が持っているライセンス番号がかぶってOSで予期せぬエラーが出ると思うよ。
Snapshotの使いどころ
データDISKのSnapshotを取得しておいて、そのSnapshotからDISKを作成して、他のVMにアタッチするとかで使える。SnapshotでVMのフルバックアップをとろうとは考えてはいけない。そういう時はRecovery Serviceコンテナーを使おう。
ただし、Recovery Serviceコンテナーのバックアップは時間がかかるので、DIKS一本バックアップ取得するならSnapshotでいいやという判断ができる。Snapshot取得の際には、OSシャットダウンが必要だけども、Snapshotの方が取得が早いのでテスト時の万が一バックアップに使える。
注意ポイント
Snapshotはそのままではリストアできないので、リストアする場合は、SnapshotからVMを作成する手順が必要。SnapshotからDISKを作るやり方は下の画面を参考に。使用するサービスはDISKサービス
まとめ
まとめるとこんな感じになる。
- 日時や週次などの決まった時間のバックアップは、Recovery Serviceコンテナー
- テスト時や急いで手動バックアップを取りたいときはSnapshot
- 異なるVMに同じデータDISKをアタッチすることが必要なシステムは、Snapshotでイメージを取得→DSIK作成