Azure上でのIaaS監視サービス
Azure上でシステムを監視する場合、以下のサービスを利用することになる。これらサービスの個別設定手順はほかのサイトに譲るとして、このページではシステム全体を俯瞰した設計ポイントを説明する。
- モニター
- Log Analytics ワークスペース
- ストレージアカウント
- Network Watcher
- ネットワークセキュリティーグループ
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AWSとのサービス比較
まず、理解を深めるためにAzureとAWSの監視サービス比較してみる。というのも、Azureはまだまだ解説サイトが少ないため、サービスの理解をより深めるための一つの手段としてAWSサービスとの比較が有効だからだ。サービス設計が思想似ていると思う。
ポイント
Azureのサービスについて、よくわからないなぁということがあったら、AWSの類似サービスを調べてみると良い。AWSは解説サイトが充実しているため情報を集めやすい。
Azureシステムの監視で使うサービス
本番商用システムをAzure上に構築する場合、以下のサービスは基本すべて必須と考えて良い。これらのサービスに対して、設計しておけば良い。
さらに、これらのサービスをAzureテンプレートで事前にコード化しておけば、ほかのシステムや環境に流用できるため、そちらもチャレンジしてほしい。
設計観点とコツ
詳しい操作方法は別のサイトに譲る。ここでは初めてAzureを使用する人が詰まりそうなポイントを解説する。以下は作る順番で並べておく
ストレージアカウント
必要なストレージアカウントの考え方はこんな感じ。
- システム監視用 ストレージアカウント
- VMバックアップ用 ストレージアカウント
- VMログ用 ストレージアカウント
- 開発資材共有置き場用 ストレージアカウント
ログ収集対象、例えばVM種別(APサーバとDBサーバ)でログを一つにしたくないという場合は、VMログ用ストレージアカウントをさらに分ける設計にしておくのがベター
ポイント
これらのストレージアカウントを事前に作っておくこと!各サービスで使用するストレージアカウントを後から付け替えるってことは面倒なので、事前検証する際に、ストレージアカウントの必要数を考えておくとベター。事前にストレージアカウントを作っておかないと他サービスの設定中に、ストレージアカウントを作ることになるので、煩雑になりがち。
Network Watcher
使用するリージョンは、絶対に有効化しておくこと。AWSのVPCフローログみたいな感じで、この設定をしておかないとネットワークログが見れない。これは必須の作業として覚えておこう。概要画面から有効にする。
ポイント
Network Watcherはほかにも、有用な機能が沢山あるので、是非一度いじってみてほしい。
ネットワークを図で示してくれるトポロジーだったり、ポート通信を確認できるトラブルシューティングなど設計・構築工程で必須な機能がある。
NSG(ネットワークセキュリティーグループ)
NSGフローログも必ず有効化すること。そして、混乱しがちだがNetwork Watcherサービスの画面でもNSGログを有効化できる。もちろんNSGからログを有効化することもできる。NSGフローログを収集するために、最初に作ったストレージアカウントを選択しよう。
Log Analytics ワークスペース
モニターと連動して、動く。モニターが収集したログを蓄積し、分析するため、実運用では活躍する。開発中有効にしておくことで、分析も可能となるので工程初期段階で有効化しよう。
モニター
最後になったが、AzureでVM監視と言えばモニターサービスを利用する。モニターサービスは、アラート(ルール)を作成し、アクション(メール送信等)を行うサービス。
アラートのルールとは、VMの操作やエラーを検知するルールとなっている。
メトリックのルールとは、VMのリソースを監視するルールとなっている。
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まとめ
個別のサービスについては、操作方法がネットに転がっているが、全体を俯瞰した設計順序やポイントを開設したページがないので作っておいた。