Visual Studioは開発の現場では欠かせない開発ツールとなっている。しかし、AWS上で使用するにはライセンスの問題が出てくる。Microsoft製品でそろえられるAzureと組み合わせるとさらに強力なツールとなる。Visual Studioを使って、Azureのサービスを自動で構築するテンプレートの記事はこちら
どんなライセンスを気にしているの?
ソフトウェアを使う際は、そのライセンス規約を必ず確認する癖をつけよう。例えばAWSでMicrosoftのVisual Studioを使う場合、Microsoftのライセンスが必要で、そのライセンス規約をよく読むとAWS上に入れる場合には制約がある。ライセンスの規約を確認せずにシステム開発をしていると知らず知らずの間にライセンス違反を犯してしまうということを覚えておいて欲しい。
参考:AWSのライセンス規約
https://aws.amazon.com/jp/windows/faq/
https://aws.amazon.com/jp/windows/resources/licensemobility/
これがAzureだとこうなる。
参考:Azureのライセンス規約
https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/virtual-machines/windows/using-visual-studio-vm
もし私の考えが合っているならば、AWSでVisual Studioを使用する場合は、専用のHW+Visual Studioの使用ライセンスが必要で、AzureでVisual Studioを使用する場合はVisual Studioの使用ライセンスだけで良いということになると思う。参考程度に覚えておいて欲しい。
注意ポイント
各社のライセンス規約は随時変更があります。かならずご自身でサポートにご確認ください。そして、この記事に書いてある内容を踏まえた開発は、自己責任でお願いします。
Azure上でVisual Studio込みのVMを作る方法
マーケットプレスで購入
すべてのサービスからリソースの作成。
マーケットプレスには他にも便利なインストール済みイメージがあるので、いろいろ見てみると良いだろう。
Visual Studioで検索
あとは、通常のVMを作る手順と同じ
値段もそこまで高くない
2019年12月時点で、1時間24円ほど。
なお、AWSの場合は、Dedicated Hostの構築が必要になる。Dedicated hostの構築手順はほかのサイトに譲る。Dedicated Hostは高いので、予算的に検証が難しい。。。
見解
各社の主なクラウドサービスに差がなくなってきた昨今、クラウドサービスを利用した“開発の方法”で差別化をはかる必要が出てきたのかな。それも一つの戦略だと思う。
例えばAWSは、codeシリーズというサービスがある。codeシリーズは、コードのコンパイル、テスト、配置まで自動で行ってくれるサービスだ。また、Cloud9というサービスも出てきた。開発し易さを向上させ、ユーザを取り込みたい戦略・思惑が透けて見える。
こういった背景もあり最近はユーザ視点でクラウドサービス見ると便利になった。なにも考えずに開発をするならば、ひとつのクラウドサービスをある程度覚えればそれで開発は滞りなく済んでしまう。でも、こう言う時にITリテラシーが役立つ。
ビジネスの戦略として、ユーザを囲い込み、ロックアウトした後、利用料金を徐々に上げていくという戦略はよくある。こういった将来的なリスクを踏まえて、クラウドサービスを選択することも一つの手だ。だから私はAWSもAzureも両方触れるようにしている。
Microsofotとしては、ビジネスのデファクトスタンダートになっているOffice系と開発ソフトウェア(VisualStudio)を持っているからそういった面が強い。多分住み分け的にはこんな感じになると思う。
ポイント
- AWS = サービス型新規ビジネス
- Azure = 既存システムからの移行&ハイブリットシステム
結論
ライセンスはちゃんとサポートやベンダー窓口に確認してね!
ほかにもOracleライセンスとかややこしいから商用システムの場合は注意してね!