Azureを使う場合、テンプレートという便利な機能がある。テンプレートの書き方は必ず覚えよう。
Azureテンプレート試してみた
Visual Studioのダウンロード
今回の検証で使ったソフトはVisual Studio Community 2019 無償版だ。一定期間であれば無償で使用できる。なお、このページではVisual StudioをVSと略している。VSをダウンロードしてこのAzure テンプレートを試してみてほしい。
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VSのダウンロードが完了したらexeを実行してインストールを開始する。初めてのインストールであれば以下の画面が出力される。
画面の通り選択するようにしよう。
ポイント
ポイントはVisual Studio2017から追加された機能Azureの開発を選択することだ。
最初はダウンロードやインストールに時間がかかるから待ってね。
とにかくやってみよう
まずはAzureテンプレートのイメージをつかむため、サービス一つで完結する、ストレージアカウントを作ってみる。とりあえず、VSでファイル→新しいプロジェクトを作る。
画面を参考に、プロジェクトの画面で、Azureリソースグループを選択しよう。これはVS2017以降で追加された機能のため、VS2015とかだと機能がないから気をつけてね。
テンプレートは、Blank Templateを選ぶ。初めから何も書いてないテンプレートなので、検証しやすい。
プロジェクトが起動した直後のテンプレートはこんな感じ。右側の.jsonファイルを選択すると、左側にJSONアウトラインが出てくる。そこのリソースで右クリック→リソース追加を押すと下記の画面になる。そこでストレージアカウントを追加する。
こんな感じになる。そして、右側のプロジェクトを選択して、配置→新規作成。とりあえず実行してみる。
ログイン情報やパラメータを聞かれた。必要事項を入れて再実行。
途中Powershellの画面(もしくはタスクバー上にちょっと出てくる)が出力されることがあるが、VSからテンプレートを実行するとPwershellにプロジェクトファイルが渡され実行されているからだ。たまに、Powershellの入力待ちに気づかないで待ち続けていることがあるから気を付けよう。
できた(にこにこ)。
Azureのサービス画面にちゃんとストレージアカウントが出来てる。
次回は依存関係を含んだもっと複雑なテンプレートを作ってみる。
Azureテンプレートを覚えるメリット
エンジニアが仕事をしている最中にめんどくさいと感じる一番の瞬間は、同じことを繰り返す時だろう。インフラエンジニアは、特に経験があるだろう。サーバ100台いつまでに追加という場合、同じ作業を何度も繰り返して、やっと構築が完了するという仕事が昔はあった。
今はイメージ配布ソフトウェアも活用できるようになりそういった仕事は減ってきた。それでも手作業でサーバを作り、設定をしてという作業が残っていた。例えば開発環境を作った後に本番環境をつくるという場合などが例にあげられる。
しかし、クラウドの時代になり状況が変わり始めている。IaC(Infrastructure as a Code)という言葉も出てきており、これまでバグの温床であった手作業や環境差異をなくすためにインフラもコード化される時代になってきた。
そんなときに活用するサービスがこのテンプレートだ。AWSでいうところのAWS Cloud Formationだ。
ポイント
Azureテンプレートは、VSと合わせて使うことでさらに強力な武器になる。
そもそもAzureテンプレートってなに?
公式サイトを引用する。参考にさらっと読んでみてほしい。さっき私が試した内容が詳しく書いてある。
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イメージとして、Azureのポータル画面を思い出して欲しい。あれはボタンを押したら、サービスが立ち上がるようになっている。要はサービス開始ボタンを押した裏でコマンドが走っているのだ。その、裏で実行されているコマンドを、明示的に自分が書いてAzureに渡してあげているのがAzureテンプレートという考え方でOKだ。
さいごに
プログラマー以外のエンジニアからすると“コードを書く“というだけで、苦手意識がある。だけど、これからの時代必須のスキルになるので頑張って覚えよう。