今回はVisual StudioからAzure github経由で、クイックテンプレートを使い、コマンド一回でクラスタ化されたAzure SQL Server データベース環境を作ってみる。この方法を覚えれば5分でデータベース環境を作ることができ、環境複製も簡単になるだろう。
テンプレートの使い方はこちら
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異動や転職を考えた時にエンジニアがするべきこと
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やってみた
まずVisual Studioでプロジェクト作成
ポイント
プルダウンからAzure githubを選ぶこと。今回は「101-sql-with-failover-group」というテンプレートを使用する。
表示された.jsonの中身を確認
parameters、variables、resourcesセクションをさらっと確認して、怪しいところや構文エラーがないかチェック。Resourcesに、しっかりと期待するサービスが入っていることも確認する。問題ないので、配置→新規作成
パラメータを手入力
入力時は以下に注意。詳細は後述する。
ポイント
- 入力パラメータはすべて小文字にする(パスワード以外)
- リージョンの名前はAzureポータルを英語表示にして事前に確認する
Powershellのポップアップにadminのパスワードを入力して、大体3分ほど待機。
完成
出来た。Azureポータルで実際のサービス内容を確認できる。データベースのサイズを変えたかったら、Azureポータル→SQL データベースから変更するのが早いかな。
ほかのデータベースからデータをリストアしたい場合はこちら
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検証で得られたコツとポイント
今回の検証から得られたポイントは以下。テンプレートを自分で試してみる前に確認しておこう。
実行のたびにエラー発生
入力パラメータはすべて小文字でなければいけない。Azure SQL Serverに同じ名前があった場合は失敗する。最初は、こういったところでつまずくだろう。
- 小文字にしないとエラー
- 名前重複があるとエラー
リージョンの名前がわからない
リージョンの名前はAzureポータルを英語画面にして、名前を確認すること。
- 右上の歯車ボタンから設定する
- なんらかのサービスでlocationを確認する。この英語を入れればOK。
データベースの名前を事前に変更
テンプレートのvariablesセクションにデフォルトでMydataという名前が書いてある。適宜variablesを変更する。
Azure SQL Serverのバージョンはマネージド
Azure SQL Serverのバージョンは固定されているため、SQL Serverと間違えないように。マネージドのAzure SQL Serverと自分でインストールして使うSQL Serverは別物。
構文の解説
今回のテンプレートは特に難しいところがないが、勉強のために以下の工夫点を見ておくと良いだろう。
ポイント
- dependsOnでしっかりと順序が考えられていること
- locationの変数を使って流用性を高めていること
- variables変数を使って、後から名前を変えやすくしていること
さいごに
Azureに関しては、こういう構成がないかなーと思ったら、だいたい先人たちがテンプレートで残してくれている。自分で作る前に、まずはAzure github(クイックテンプレート)で自分が探している構成と似ている構成がないか探してみるのもひとつの手だろう。