仕事には2種類ある。時給的仕事と資産的仕事だ。エンジニアのスキルは資産である。これからのエンジニアは、持っているスキル(資産)を活用してより創造的な仕事に注力しよう。これからチャンスの時代がくる。
時給的仕事の特徴
自分の時間は有限である
時給的仕事とは、誰かのために自分の時間を捧げ、代わりに給料をもらう仕事のことである。自分が動かないと給料がもらえない特徴がある。時給的仕事は分かりやすい。働けば働くほど給料がもらえる。
しかし、時給的仕事には欠点がある。それは、自分の時間が有限ということだ。時間を増やすことはできないので、結果的に給料の上限も決まってしまう。一方、最初は辛いが最後に笑うのは次で説明する資産的仕事である。
資産的仕事の特徴
自分以外のなにかが仕事をしてくれる
資産的仕事の特徴は以下である。
ポイント
- 一度仕事をすれば、その成果物を他の仕事に使いまわせる。
- 自分が動かなくても仕事が進む。
- 自分が働かなくてもお金を稼いでくれる。
これらの特徴があれば資産的仕事と言えるだろう。例えば、物件オーナーが代表的な資産的仕事である。自分自身では無く、成果物や物、仕組みそれ自体が半永久的にお金を稼いでくれるということだ。
エンジニアはこれに近い仕事が出来る。例えば、自分の仕事を代わりに自動で行ってくれるアプリケーションを作ったとする。一度プログラムを仕込めば半永久的に代わりに仕事をしてくれる。
自分が休んでいる間にも、仕事が進むのだ。自分のスキル(資産)を使って資産を作り出し、それが代わりに仕事をしてくれる、つまりお金を稼いでくれるといった具合だ。
時給的仕事から資産的仕事に軸足を移すメリット
今まで時給的仕事で使っていた時間が空く。この空いた時間でなにをすべきかについては個人の価値観によるが、自分の資産(スキル)を作るために勉強に費やしたり、新たなプログラムを作るのも良いだろう。それは金融で言うところの複利と同じ効果がある。このループを構築できると、どんどん資産(スキルやお金、自分の時間)が増えていく。
スキルを使って資産を作り、仕組みでお金を稼ぐ
例えば、エンジニアはUdemyで動画講師になるのも良いだろう。自分の得意分野について講師になり動画をアップしておく。そうすると、自分が寝ている間も、その動画が仕事(=教えること)をして、お金を稼いでくれるのだ。
これは、大家さんに例えると、物件のオーナーとなり、誰かにその物件を誰かに貸すという仕事に似ている。物件がお金を稼いでくれるのと同じ仕組みである。大家さんは物件の管理等メンテナンスが大変で、初期費用も大変掛かるが、動画講師ならば、リスクは少ない。試してみてはいかがだろうか。
今から20年先を考えて仕事をしないといけない
今持っているスキルはどんな将来価値があるだろう
これからはAIや自動化などの技術が職場に浸透することで、人間が行う仕事が少なくなってくる。ミスして、文句言って、休む人間より、なにも言わず永遠に働けるAIの方を経営者は好むだろう。
それまでに自分はどういった資産(スキル)を有していないといけないのか、どんなスキルが資産と言えるだろうか。今一度考えてみてほしい。
自分の資産(スキル)を育てよう
仕事や業界は隆盛の移り変わりが激しい。今良くてもいつか衰退する。これは栄枯盛衰絶対である。そんな時に未来の資産にならない仕事の能力ばかり上げないように注意しよう。誰かのために仕事をするのではなく、自分の資産になる仕事をしよう。
さいごに
「そうは言っても、今の仕事が忙しい」とか、なんとか言って行動しないでいると、ずっと時給的仕事をすることになる。出来ないじゃなくて、考え方を変えて資産を作らないといけない時代が来る。
そのためにもこれからは資産にならない仕事は率先してやらないほうが良い。難しいことも、覚えないといけない。そして、覚えたらそれはスキルという資産になる。その資産(スキル)があればあなたの働き方も変わってくるはずだ。
人生は短い。仕事も取捨選択して、自分のスキルアップ(資産アップ)につながる仕事をするように心がけよう。嫌な仕事もあるだろうが、スキルアップ(資産アップ)に繋がるかどうかという観点で仕事を進めることも大事だ。