IT業界に新卒から約10年以上いる中の人が、IT業界で生きて行くために必要なスキルをまとめました。
必要なスキル全体像
まずは、こちらの図を確認ください。あなたはこれらの領域でバランスよく能力を有しているだろうか。このスキルマップを見て改めて自分の得意な領域、足りない領域を把握しましょう。
左側は、専門分野(スペシャリスト)+共通スキルのIT業界で必要なスキル。そして、右側はさらにイケてるエンジニアになるために必要な領域だ。
どれか一つだけを学べば良いってわけではない。そして、どれか一つでも欠けていてはいけない。これらの能力をバランスよく伸ばして行くことで、引く手数多のエンジニアになれるだろう。
専門分野
いわゆるITの領域。ただ、IT業界はプログラミングだけではない。IT業界はほかにもたくさんスペシャリスト分野がということを覚えておいて欲しい。
例えば、今流行りのビッグデータ利用してデータを分析するデータサイエンティストもスペシャリストだ。活躍している人はだいたい3つの専門能力もしくは同等のスキルを有している。
✔ 新卒で入社した場合は、たまたま初期配属されたプロジェクトでスタート位置が決まる。そして、そこから次の領域へとキャリアを作っていくことが多い。
✔ 転職する人は、どこの領域が好きなのか、目指したいのかをあらかじめ考えて勉強を開始して欲しい。この分析をしておかないと軸がぶれてやりたいことがわからない人になってしまう。
勉強方法
学ぶ方法は主に以下が上げられる。実際に活用している人は多い。
- 動画で勉強する
- 本を読む
- プログラミングスクールに入る
ただ、どんな専門分野にせよ絶対に共通していることは、手を動かすことだ。
ポイント
自分で手を動かすことが、一番効率的で近道な、そして王道の勉強である。
共通スキル
以外に思うかもしれないが、IT業界は資料作成が上手くないと出世できない。プログラミングが出来るとか、プログラミングが上手くないは出世にあまり関係ないのだ。
なぜこの能力が必要なのかというと、IT業界は最後の最後まで、もの(システム)が出来上がらないからだ。
ポイント
出来ていないもの、まだそこに存在しないものについて説明する、そして、相手を納得させるには資料を作るしかない。
そのための資料作成能力が必要なのだ。どんなにもの(システムやアプリケーション)がよくても資料作成力がないと相手に伝わらないため、その人の評価は上がらない。
勉強方法
本を読むことで克服できる人が多い。世の中には資料作成や文章の書き方について論じた本がたくさんあるため、そちらを探してみてほしい。
業界知識
すごくIT知識を持っている人が、有象無象に埋もれてしまうことがある。それは、業界知識が足りない場合がある。
例えば、金融知識やルールを知らないために、顧客のシステム要件がわからない。要望を実現することができないということが発生する。
または、相手の言っている内容の背景を理解できないために結果的に痒いところに手が届かないシステムが出来上がってしまう。
勉強方法
これはITの勉強ではなくその業界の勉強をしないといけない。ITスキルとは全く関係ない知識を勉強しないといけないこと、これが気持ちの面で難しい。
そもそも興味がない分野という可能性があるからだ。勉強方法は本を読むということが主に上げられるだろう。
バランス感のあるエンジニアになろう!
どこかずば抜けていたとしても、反対に、どこかが足りないと結局イけている人にはなれない。
IT業界はITだけ学べば良いってわけじゃないことを覚えておこう。
現実は全てが揃っている人は少ない。どこかで満足して勉強をやめてしまっている人が多い。そのため、全部が揃っていて、さらに、専門分野がずば抜けている人になると引く手数多(あまた)になる。
あきらめないで自分を磨き続ければ年収も格段に上がるだろう。そういう人はフリーになるなり、自分で企業する傾向がある。より良い条件で転職もできるだろう。
目指すべきはそこなのである。