なぜあの上司は仕事ができないのに上司なんだろう。なぜ上司にも周りから頼られる上司と頼られない上司がいるのだろうと一度は考えたことがあるだろう。そんな思いを分析してみた。
ピーターの法則
世界には面白い分析をしている人がいる。こんな法則があるので、覚えておこう。
1. 能力主義の階層社会では、人間は能力の極限まで出世する。したがって、有能な平(ひら)構成員は、無能な中間管理職になる。
2. 時が経つにつれて、人間はみな出世していく。無能な平構成員は、そのまま平構成員の地位に落ち着く。また、有能な平構成員は無能な中間管理職の地位に落ち着く。その結果、各階層は、無能な人間で埋め尽くされる。
3. その組織の仕事は、まだ出世の余地のある人間によって遂行される。引用:Wikipedia ピーターの法則
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%89%87
この理論はつまり、その階層で優秀でも、管理職になったとき、能力の限界がきて結果平凡な管理職になってしまうということだ。
この理論が正しいとすると、今現在仕事ができると思っている自分も、いつか出世した時に、かつて仕事ができない上司と思っていたその上司と同じ状況に陥る可能性が高いのだ。注意しておこう。
部下や周りに安心感を与えられるか
部下の視点から見て仕事ができる上司とは、部下に対して安心感を示せる人のことだと思う。将来が不安な時、仕事で悩んでいる時、困っている時、そういう時に道しるべを示してくれると部下としても安心だ。
安心感は言い換えると「この人について行って良いのか」、「この人のことを信用して良いのだろうか」ということになる。これについて、類似に記事を書いているのでよかったら参考にIT業界 - 仕事ができる人、仕事ができない人
その上司が良い上司か判断するためにこういう質問をしてみよう。
ポイント
- 今の仕事は来週には、どうなっていれば良いんでしょうか。
- この仕事はいつ終わるんでしょうか。(終わらせるべきでしょうか。)
この質問には、上司が未来を考えているか、頭の中にゴールへの道筋が見えているかということを確認する意図がある。この質問に対して、いつも「走りながら考える」とか「とりあえず今週終わらせる。」といった曖昧な回答しか返ってこない場合は要注意だ。
仕事に対するキャパオーバーな上司に、無理についていく必要はない。
転職や異動なり自分を守る行動も考えた方が良いだろう。
良き上司は部下の環境作りに余念がない
仕事として一つのプロジェクトを終わらせるのではなく、その仕事を通して、メンバが何を学べるかを考えている場合、その上司は良き上司だろう。
仕事を終わらせることだけが目的になっている上司は今一つ足りない。その仕事を通して、部下がどのように育つか、つまりは、会社に良き人材が育つためにはどのようにすればよいか考えている上司もまた良き上司である。
さいごに
ここまで書いた内容は、上司だけではなく、今部下の立場にいる自分自身にも当てはまる。
先のことを考えて行動すること、奢ることなく、初心を忘れず基本通りに仕事をすること。これらはいつまでたっても忘れてはいけない。
ポイント
- 自分自信の未来を見据えているか。
- 開発を通して、どんなキャリアを作りたいのか。
自分が上司になった時、ふとかつての上司を同じことをしていないか。思い出して欲しい。