前回の記事、投資スタンスと成績についてはこちらを参照
なお、こちらの記事で使用したグラフはすべて自前のコードで作成した。こちらを参照
初心者は市場全体が右肩上がりの成長市場を選ぶべき

成長市場、ほっといても株価が上がる市場は投資初心者にとって非常に楽である。
初心者、それも個人投資家が1番避けたいことは、時間をかけた分析である。難しい分析や情報収集をしないで、アメリカ市場のインデックス投資(ETF)をしていれば、大きくではないがゆっくり資産が増えるのだ。
こちらを見てほしい。ここ10年のアメリカ市場(VOOを参考)と日経平均について上昇率を計算し比較グラフ化した。日本とアメリカを比較しても、アメリカ市場の方が右肩上がりである。
下の図は直近一年間の上昇率比較である。やはり、アメリカの右肩上がり傾向は続いている。日本はここ数年で盛り返してきたが、ぐんと伸びる傾向はないように思う。こちらの分析についてはほかの記事に譲る。
2020年時点でもアメリカ株への投資は難しくないと私は個人的に思っている。私の資産運用も結果がついてきている。こちらを参照。
ETFについておすすめの本はこちら
市場に活気がないと?
市場全体に活気があると、ちょっとの下落があったとしても、また株価が戻ってくる。逆に、市場全体の活気が弱いと、投資家は投資をしたくなくなる。投資には心理がつきもので、そういった心理が市場にも現れる。
市場に活気がないと、なかなか市場に資金が集まらない。そして、企業の本当の価値が埋もれ、なかなか株価が上がらないこともある。逆にそういった企業を見つけるとなにかのタイミングで、株価が上がることはあるが、初心者はなかなか見つけることができない。そして、辛抱強くない。初心者は株価の上昇を待てず、株を手放してしまう。そして、「株式投資は難しい」と言う。
ポイント
アメリカ市場全体に投資をしておけば、長期的に見て株価が上がりそうな傾向がある。初心者はETFで市場全体に投資することをお勧めする。
テクニカル分析の面から見て、イナゴには気をつけること。

その現象をイナゴという。投資で忘れてはいけない大事なことは、みんながほしいと思った時に売って、みんなが気づいていない時に買うということだ。
下の図のように移動平均線から上にかけ離れているときは買わないように気をつけよう。
私が参考にしている買いどきのタイミングを図に表した。決して移動平均線の上では買わないようにしよう。上がっている、急いで買わないと!なんて思っても、良い結果になることは少ない。
初心者向けにやさしく買い時について書いてある本はこちら
良い売り時は?
例えば、TVで放映されたタイミングが、売り時だ。「xxxxが流行ってます!」「xxxxが今大人気!」といった情報を耳にしたら潮時だということを覚えておいてほしい。あとは、CMや誰かからその企業や製品について聞くことが多くなってきたら売り時だろう。靴磨きの少年が、株式投資の話をしたらバブルがはじけるというのが有名な逸話だ。
ポイント
移動平均線に触れたタイミング、もしくは、移動平均線を下回ったときに投資する。移動平均線に対して上方向に著しく乖離したら売り時を考えること。
1番大事なことは出口を決めておくこと。
まだ上がるだろう、もっと上がるだろう。これは破滅への合言葉だ。私も自分の心をコントロール出来なくてチャンスを失ったことがある。


実際に同じ状況になるとわかるが、なかなか売れない。言葉では簡単だが、株価が上昇している時に売るということは初心者には難しい。だからこそ、出口を決めておくのだ。

買う時に売り時を決めておかないと初心者は売れない。もっとあがるだろうなんて思って欲が出てしまうのだ。人間は欲が出てくるとコントロールできなくなってしまう。
だからこそ、早くAIで投資判断ができるようになりたいものだ。
ポイント
初心者は自分の心と向き合わないと成長できない。
いま現在、機関投資家はシステムを使ったトレードを取り入れている。HFTなんて呼ばれ方もしている。事前に決めたルール通りに、プログラムが取引をしてくれる。人間の余計な心理が入らないから良い。
大企業や機関投資家がシステムトレードを使っているということは利益が上がるのだろう。逆に言えば、そうやって事前に分析して、取り決めたルール通りに投資できれば自分も利益を上げることができるのかもしれない。しかし、初心者は難しい。
あまり不安であれば、逆張りの投資をしておくのも良いだろう。例えばVIX指数と連動するベータ値がマイナスのSPXSなんてETFもある。
さいごに
とにかく、私みたいに博打が出来ないしたくない人間は、少しずつINDEX投資をして、知識と経験を蓄えるしかない。
注意事項:世の中にある株式投資について書いた記事すべてに言えることではあるが、
この記事は私の投資判断タイミングについて書いた記事である。この記事にもとづいて投資をして損をしても、私は保証出来ない。投資は自己判断である。 そういうマナーを守ってぜひ参考にしてみてください。
株価が上がることを確実に予想することは無理である。もし株価が上がることが事前に分かるとしたら、それはインサイダー情報くらいである。そんな情報は表に出てこないし、罪に問われる可能性があるということを肝に命じてほしい。ましてやネットで検索して出てくる儲け話はほとんど信用ならないことに注意しよう。
投資に大事な考え方はこちらで勉強しよう。