こちらの記事に書いた通り、ITとは「企業を成長させ、お金を稼ぐための道具」である。これから伸びるであろう企業はきっと素晴らしい道具(IT)を持っていると思う。そのため、この記事では企業がサービスとして提供するIT、もしくはソリューションをもとにこれから株価が伸びそうな企業の特徴について記載する。
ITやソリューションの特徴から企業分析をすることは、一種のファンダメンタル分析である。ファンダメンタル分析は、いち会社員としてのビジネス感も養われるためおすすめの手法だ。
私の場合はIT技術者として得意分野から企業分析をおこなうことで、本業でもビジネスの勘所がわかるようになった。投資を始めるとそういった副次効果を産むことがあるのだ。
特徴を3種類に分類
株価上昇率や時価総額など、最近イケてると思うIT企業を大まかに分類すると以下のようになると思う。
ポイント
- プラットフォーム(囲い込み)型
- インターフェース(接続)型
- ソフトウェア型
それぞれについて見ていこう。
プラットフォーム(囲い込み)型

ある場所(システム)を作り、そこに人やものを集めて場所自体に価値を付与する型。そこにいけば欲しいものがそろう、必要な情報がそろう、問題や課題が解決されるといった価値がある。
顧客を自分のプラットフォームに誘い集めそこでサービスを提供するという点で、私はYoutubeやネットフリックスもここに分類している。顧客自身が自らそこに向かうイメージがあれば、プラットフォーム型としている。
インターフェース(接続)型
繋げるというキーワードがでてきたら、大体ここに当てはまる。もともとあった製品同士を繋げるソリューションを提供するOKTAなんかもここにあたる。面倒な作業を簡単にするという特徴がある。最近こういうサービスを提供する企業が多い。
ソフトウェア型

依然として、Microsoftが王者として君臨する。Oracle、RedHatなどコンピュータ黎明期から存在する企業もこの型に当てはまる。一方、新しいサービスであるSaaS系の企業もここに分類している。
3種類あるけどどうなの?

最近では巨大になりすぎたプラットフォーム型企業へ独占禁止法をもとにした調査が入ったとニュースになっていた。
これからプラットフォーム型で勝負を挑むにはまず最初にニッチな分野でポジションを獲得する戦略が必要になる。ある一定の分野で確固たる地位を獲得して、その後さらに既存のプラットフォーム型企業の顧客を奪いにいく姿勢がないと企業成長は厳しい。
これから伸びるIT企業はインターフェース型!
上記でIT企業を3つに分類した。5、6年前まではプラットフォーム型が流行りだったがこれからはインタフェース型企業が有望かなと考えている。
それは以下の理由からだ。
ポイント
- プラットフォーム型は既存の企業が強すぎる。
- インターフェース型はアイデア次第で市場を開拓できるブルーオーシャン市場。
- ニッチな市場をターゲットにできるため、ハマれば急上昇
まとめ
プラットフォーム型の企業は成熟期に入ってきていると思う。これからもプラットフォーム型は安定して成長するだろう。ただ急成長はないと思うため、短い期間で急激に株価が上昇する可能性は少ないと考えている。
今後株価が2倍、3倍、急成長するテンバガー企業を探すならインターフェース型IT企業を狙うべき。
次回はこの記事に書いた観点で個別の企業を分析してみる。