2020年2月25日のアメリカ市場は、新型コロナウィルスの影響からか、株価が軒並み大幅下落。こちらのFinvizで市場全体を確認してみよう。
アメリカ市場は全面大幅下落。アメリカ市場のダウ平均は1000ドルの下落。原因はコロナウィルスによるショックとのニュースもあった。
引用:Finviz 2020年2月25日の市場
https://finviz.com/publish/022520/sec_065716141.png
Finviz.com
https://finviz.com/map.ashx?t=sec
こういった大幅下落は年に何度か発生する。そのような時にどういった投資ポートフォリオを組んでおくか。備えあれば憂いなし。この相場を買いとみるか、ただ悲観するか。初心者としての投資スタンスが試される場面だ。
市場全体が下落時でも上昇する銘柄は存在する
こちらのグラフを確認してみてほしい。市場が大幅下落をした時に伸びる銘柄もあるのだ。それは、例えば、VIX(恐怖指数)に似た動きをする「SPXS」である。
2020年2月頭から2月25日までの動きを確認すると、上昇と下降のグラフが確かに交差していることがわかる。グラフは前日からの上昇もしくは下落の積み上げを表している。
25日(グラフ右端)を見ると、MSFT(マイクロソフト)やVOO(アメリカ市場平均)が下落している場面で、SPXSは逆に急上昇している。
Yahoo!の株価アプリを確認しても、以下のように上昇していることが確認できる。VIX(ボラティリティインデックスは驚愕の39%上昇!)
ポイントはベータ値!
こういった銘柄はベータ値を確認することで予想ができる。まずベータ値とは以下のような考え方でおおむね大丈夫だ。
ベータ値 1:市場平均と同じ動きをする。
ベータ値 -1:市場平均と逆の動きをする。
ポイント
自らの投資先ポートフォリオ(自分が持っているすべての株の組み合わせ)を作る際にベータ値も考慮してみよう。
ベータ値がマイナスの銘柄を少量だけでも組み込んでおくと、市場が大幅下落している時にベータ値マイナスの銘柄が上昇する(上昇する可能性がある)ため、ポートフォリオ全体の評価額としてはトントン、なんてことも発生する。
例えば、MSFT(マイクロソフト)はベータ値1.15。先ほどのSPXSはベータ値-2.89だ。SPXSはこういった市場が下落している時に特に力を発揮する。
さいごに
市場下落への備えは人それぞれである。この記事を参考にしてみて欲しい。
ポートフォリオのベータ値を見てみて、ポートフォリオ全体の評価額は市場が上昇している時に増えるのか、逆に、市場が下落している時に評価が増えるのか改めて考えてみるのも良いだろう。こういったベータ値マイナスの銘柄を少しでも組み込んでおくだけで、心の平穏を手に入れることができる。
投資初心者の人はこちらの本を読んで勉強してみてはいかがだろうか。