企業に勤めている会社員、サラリーマン、ビジネスマンなら一度は読むべき必読書!この本を読むと企業がどのようにお金を稼ぎ、ビジネスをしているのかという視点を獲得でき、さらにその分析方法までもが身につく。投資をする人だけではなく、全ての働く人が持つべき必須の知識について教えてくれる。
現代が資本主義の時代であり、そして、これからもこの資本主義は続くと思われるため、企業分析の知識は一生ものの知識と言えるだろう。この本は絶対おすすめ!
ポイント
この本を読めば得られるもの
- 会社員としての一般教養、純粋なビジネススキルアップ
- 投資先の企業分析力アップ
- 技術者として他者にはないシステム訴求ポイントを見つける方法
感想要約
企業分析初心者である私は、この本を読んで企業分析とはざっくりこのよう以下のように理解した。
ポイント
- 企業分析とは決算から企業を分解すること
- つまりビジネスを因数分解すること
- 因数分解して出てきた各要素を分析、推測すること
- 分解した時に出た数字(要素、変数)に対して、どうすればその値を上げる、または下げることができるのか考えること
また、ビジネスの一般教養として以下のことを考えられるようになった。
ポイント
- ビジネスの成績を上げるにはビジネスを分解した時の変数とその値まで深掘りして何が足りないか、どうすれば変数の値を上げられるかということ
- ライバル企業のビジネスを因数分解するとどうなるか?
- 同じ業界の他社も同様に分解した時、どの変数に違いがあるのか。また、変数へのアプローチ方法に違いはあるのか?
次節以降、この本を読んだ上で私の感想を述べる。
ビジネスの因数分解

あの会社はどうやって稼いでいるのだろう?という疑問に対して自分でビジネスを因数分解して、考え、答えられるようになれればその会社の本質を理解したと言えるだろう。
そうなれば、営業活動であったり、コンペであったり、そういった提案活動の際に的確な意見を言えるようになる。本編ではそういった事例も紹介されていた。
ITエンジニアにおすすめの理由
また、ITシステムを構築するシステムエンジニアであれば、この本で学んだことは次のように役立つだろう。
ポイント
- システムの訴求ポイントを作れる。
- ユーザ要件の背景を理解できるようになる。
- 改善点を提案できる。
- 次の新機能を提案できる。
上記を見ればわかるが、企業分析力を得ると圧倒的に他者(他社)との違いを見せられるようになる。エンジニアとしても強力な強みになるだろう。
こちらの記事でも書いたが、私はエンジニアは技術力と同時に今後はこういったビジネス観点も養わないといけない時代がくるだろうと考えている。本書はそのビジネス観点を鍛えるための手段となり得る。
企業分析を投資・資産運用へ活用する




たとえば、株式投資をする時に企業分析は大いに役立つ。ビジネスを因数分解した時に各要素がどうなれば上がるのか、または、下がるのか世の中を見据えてストーリーを描く。企業分析をするようになれば、自分で描いたストーリーを元に株を買ったり売ったりするということが出来るようになるだろう。
さらに企業分析を学べばこの企業とこの企業はM&Aで買収する/されるというストーリーを描くこと出来るようになるだろうと思った。そうすれば投資ももっともっと楽しくなるかもしれない。
まとめ
決算書が読めるようになることで、こんなにビジネスがわかるようになるのかって思った。そして、いろいろな企業の決算書を読むことで世の中の潮流がわかるようになる。
ビジネスっていうとわかりづらいけど因数分解して要素を取り出すとその正体が見えて来る。この本は今後の私の人生にすごく役立つ知識を授けてくれた。ぜひオススメの一冊だ。