こちらでおすすめした本一覧の中で特に解説したい一冊を取り上げる。
この本を読み終わった後、私は率直に「素晴らしい。投資にはそういう世界があるのか」という感想を持った。投資初心者にとってこの本に書いてある内容は夢のある話の連続だった。この本の凄いところは自分でも簡単に投資が出来そう!と思わせるところである。
「会社四季報の達人が教える10倍株・100倍株の探し方」
自分でも出来そう!
世の中には投資で財を成した人がいる。投資をしたお金が10倍になるテンバガー、そして、さらに倍の100倍株事例も紹介している。
この本に書いてある内容は誰でも理解できる簡単なことである。だからこそ、本を読み終わった後に自分でも出来そうな気がするのである。
AIよりすごい!筆者が長年会社四季報を読んできたからこそ得られた感覚
現代ではAI技術を使ってビッグデータからディープラーニングで株価を予想するということが試みられている。しかし、実運用できるほどの実用性はない。
わたしは今後も実現はないだろうと思っている。それは市場や世の中の雰囲気が機械には理解できないと思っているからだ。世の中の雰囲気や勢いといったものが数値化されれば可能性があるだろうが、まだ、数十年は難しいと考えている。
しかし、筆者は20年以上繰り返し継続して会社四季報から膨大なデータを自分自身にインプットして、自分の中で持っている世の中の機微、変数と組み合わせることである一定のパターン見つけたのだ。言葉が適切ではないかもしれないが、AIより凄いということである。その黄金式がこの本に詰まっている。
この本のおすすめポイント
ここから先は自分用のメモも含めてこの本を読んで良かったなと思ったところをまとめて記載する。
「会社四季報の達人が教える10倍株・100倍株の探し方」

そのため、売上が増収の企業を見つけること!
これは当たり前だがその通りである。しかし、なんか良さそう!という感覚で株式投資をしている人にとって大きな一歩になる観点である。企業のどこをみれば良いかわからない人にとってこの説明は、大事な最初の観点となる。

これも目先の動きだけにとらわれてはいけない。市場に回されてもいけない。いっときの人気株に振り回されてはいけないということを学ばせる言葉だった。
売り上げが着実に増えていて、利益も出ている。そういった企業は成長期にあるため、今後も企業の成長に合わせて一緒に株価も伸びるだろう。

これもその通りである。最初に書いた通りこの本はテンバガー以上を目標にしている。
今マイクロソフトは時価総額100兆円を超えている。マイクロソフトの株価が一年後に10倍になるだろうか?多くの人はそうは思わない。多くの人が思わないのであれば、実現しないであろう。テンバガーを狙うならば現在時価総額低い企業を選ばないといけない。そして、時価総額をほかの企業と比較してその企業を超えるか考えないといけない。
例えば、みずほフィナンシャルグループの株価は現在147円である。株価だけを見て考えると他の株式と比べても低いためまだまだ上がりそうに見える。しかし、時価総額は3兆7500億円である。日本で時価総額が一番のトヨタは23兆2500円である。みずほ銀行の株価が10倍になったとして、トヨタの時価総額を超えるだろうか。多くの人がありえないと考えるだろう。時価総額を比較することでテンバガーはあり得ないということがわかる。

株価が夢の10倍になったと喜んでいると売れない。売るときはストーリーが大事である。
時に自分が持っている株価が上がっている状態で売るのは難しいかも知れない。しかし、投資の世界には「頭と尻尾はくれてやれ」という言葉がある。欲望に惑わされないように買う時には既に売りのストーリーを決めておこう。
さいごに
なんとなく投資をしていた私にとっては夢のある話だった。この本をきっかけに投資のファンダメンタル分析、企業分析に対して本気で勉強する価値があるんだなって思った。がんばろう。
「会社四季報の達人が教える10倍株・100倍株の探し方」