最近同じ会社内で希望の部署に異動しました。異動して一ヶ月経った今、思った事を書いていきます。
スキルアップのために職場は変えるべき
私は数年に一度異動するようにしています。それは、自分の市場価値やスキルを高めるためです。
異動しないで同じ場所(職場、部署)にずっと留まっていると、どうしても同じ仕事をし続けてしまいます。それは自分の市場価値が価値が固定されることに繋がりますし、技術スキルも伸び辛くなります。
また、組織というのは変化を嫌う傾向にあります。同じ部署にいると、知らず知らずの内に自分も周りもチャレンジしなくなり、新しいものを取り入れなくなります。最悪の場合、今いる場所も、自分自身も排他的になってしまいます。
例えば、同じルール、同じツールを使い続けるといったことが起きます。世の中の変化に敏感な組織であれば問題ないですが、そうでない場合は必ず世の中から置いて行かれます。
異動すると新しい視点を獲得できる
長く同じ組織にいると、その組織の仕事は出来るようになります。しかし、その組織に特化した能力しか身に付きません。機械学習でいうところの過学習ですね。
「これからもずっとその仕事を続ける!」という人はそこに留まっていればいいんじゃないの?
スキルアップ、環境への対応という意味ではこれは恐ろしいことだと考えています。別のジャンル、業界、スキルや視点を身に着けることで、今の仕事もさらなる飛躍ができるようになると私は考えています。遠回りこそ近道です。
今の仕事を極めたいなら別の視点を身に着けるためにも、ある意味遠回りの異動は好ましいです。自分の価値を高めるためにも、大胆な異動はするべきです。
異動してから思ったこと
最初は強いストレスを感じる
最初の異動では以下のことがありました。
- 見慣れないツールが使いづらい。
- 聞いたことがないローカルルールの理解に時間が取られる。
- 歓迎されていない雰囲気(忙しくて構っていられない)を感じる。
- (忙しすぎて)誰も、部署としての仕事の進め方を教えてくれない。
でも、あなた(私)は新入社員ではなく、即戦力として異動してきているのです。新入社員と同じ気持ちで、誰かが教えてくれるだろう。最初は誰かの指示に従っていよう。という考えでいたら、即「使えない人が来た」とレッテルを貼られてしまいます。
異動したら仕事の仕方を少し変えて今までの自分の働き方をベースに、自ら必要な情報を獲得しないといけません。
ポイント
異動したらまずは必要な情報を取りに行きましょう。受け身の姿勢でいるのはダメです。
ローカルルールの壁
今までコミュニケーションツールとしては、outlookメールを使っていました。しかし、今はいろいろなコミュニケーションツールがあります。
例えば、Slack、Teams、LINEなどこれらをビジネスの場でも使いこなせないと、そもそも仕事が始まりません。周りと会話することも、依頼することも出来ません。
私の場合、同じ会社でも、ここまで違うのかという程カルチャーショックを受けました。また、各種申請方法などが違うため、仕事を始める前に、うまく立ち振る舞えない、そもそもローカルルールや手続きに忙殺されているということを感じました。
ポイント
こんなことで時間を潰すわけにはいきません。対策は、素直に手っ取り早く聞く、そして、ツールに慣れるしかないです。
誰からも信頼されてないし、警戒される
異動直後は私も、受入側も、お互いの能力を値踏みしている段階です。
自分が「これからちゃんと仕事出来るかな」と不安に思っていると同時に、相手側も「変なやつじゃないかな」など不安に思っていることがあります。
そう言った状態では、お互い能力を発揮することや、組織の期待に沿うことは難しいです。
ポイント
まずは面談や会話、1つ1つの仕事を通じて、信頼関係を構築し、お互いの能力を把握しましょう。
異動は早いうちに経験するべき
歳をとると人間は新しいもの、変化を嫌います。それは自然なことです。だから、新しいものを吸収できなくなる前に、早いうちから異動を経験し、環境負荷に耐えるといった困難を経験することで、エンジニアとしてどの環境でも仕事ができるようになります。
いつの日か、環境が違いすぎて、実力がだせない。と言うこと避けるためにも、自ら手を挙げて異動を経験しましょう。
異動した後は不安の連続
異動する前後では様々な不安を感じます。
- もし、実力が出せなかったらどうしよう。
- もし、迷惑をかけたらどうしよう。
- 残業ばっかり嫌な仕事を押し付けられたらどうしよう。
異動直後は恐怖とストレスの連続です。
しかし、それは環境に適用しようという意識がある証拠です。
自分自身の経験を踏まえると大体1ヶ月くらいで新しい職場に慣れてきて、力を発揮できるようになります。そして、必ず成長します。人間って、不思議と与えられた環境に適用するのです。大丈夫です。
一回異動を経験すると、あとは「はい、はい、それね。」という感じでなんでもこなせるような度胸がつきます。これは、転職も同じことだと考えています。
ポイント
1番辛いことは辛いのは頭と環境に乖離があること
「もっと上手く仕事ができるのに」と頭の中では思っているのに、現実ではできない。こういった状態を早く脱するように原因を取り除きましょう。
さいごに
でも、異動ならそこまで影響はでません。同じ会社内なので、失敗しても人生に大きな影響はないし、スキルアップに最適です。恐怖を感じることはありますが、勇気を出して異動してみましょう。
必ず環境適用能力が上がり、新しい視点を獲得して、エンジニアとしてのスキルの深掘りや幅出しが出来ます。