こちらの記事で異動した時の気持ちについて書いた。今度は”スキル”という観点から異動する前にやっておいて良かったことについて書こうと思う。
私の場合は、同じ会社内の異動だけれども、この記事に書いてあることは転職する時の心構えや準備という観点でも活用できると思います。
異動が成功した!自分が通用することがわかった!
異動する前は恐怖心がありました。でも今はありません。自分のスキルが通用すると分かったからです。
私は自分自身のスキルを高めるため、異動をしました。結果的には、研究開発やデジタル技術を扱う部署に移動することができました。IoTや、ビッグデータ、クラウド、コンテナなどなど今をときめくDXバリバリのプロジェクトを扱う部署です。こう言った部署に身を置くと、いやでもスキルが身につきます。
最初は面食らいました。しかし、それでも今、問題なく仕事ができているのは、異動前から勉強を続けていたからだと思います。
ポイント
ノウハウや経験は自分に溜まる。という事実を胸に、心を強く頑張ろう。
異動前にするべきこと
自信のある得意分野を持っておくこと
異動前にするべきこと、それは自分の得意分野を作ることです。
私は異動した後に、「あなたはどんな経歴で、何が出来ますか?」ということをよく聞かれました。
ポイント
あなたは何か1つでも他人に教えられるずば抜けた分野がありますか?
そして、ずば抜けた分野に付随して、3つほど得意な分野はありますか?
私は長く技術スキルを磨いていたため、幸いにも何個か得意分野を持っていました。こういう場合、異動は成功すると思います。そして、それは、自分が市場価値のある人間であると評価をして良いと思います。
一般的な知識は知っておくこと
さらに、得意分野以外の、例えばWEB3層構造のシステムで使用されるソフトウェア、サーバ構成など一般的な知識を持っていないとITエンジニアとしては厳しいかもしれません。
例えば、アプリケーションは詳しいけど、HWについては全く知らない。インフラについては何にも分からないという場合、異動先の部署でスキルアンマッチが起きるかもしれません。異動する前に、一般的なシステムの知識については勉強しておくと良いと思います。
例えば、今クラウドの知識は当たり前です。「AWSの経験があります。」という言葉は武器ではなく、必須のスキルになっています。
振り返ってみて、世の中で当たり前に使われている技術で自身が知らない技術について事前に知識を入れておくことが良いかと思います。
言葉を”知らない“のと、“聞いたことがある(見たことがある)“という間には大きな隔たりがあります。
AWSの勉強をしたい場合は私のこちらの記事を参考にしてみてください。
最新の技術と最新の業界動向は抑えておくこと
一般的な知識の次はこちらです。最新の業界動向についても知識を入れておきましょう。これをやっていないと次の職場では気まずい雰囲気になります。
私は雑誌を活用しました。会社に業界本が何種類か置いてあると思います。
WEB+DB PRESSだったり、日経コンピュータ、日経ソフトウェアなどの業界本です。
そう言った雑誌をパラパラとめくって、流行りや業界動向を掴み、気になったキーワードや技術をリスト化して調べあげました。
また、AWSやAzureなどのクラウドサービスを勉強する過程で、コンテナ、IoT、DXについても触れることがあったので、クラウドの勉強ついでに業界最新動向を掴むというのも手だと思います。
こちらの記事にまとめてあります。
異動直前にこれらに手を出すと大変なことになる
ポイント
スキルアップや、今いる部署に不満があり、異動や転職したいならばすぐに勉強を始めましょう。スキルを磨き続けましょう。最新の技術を追い続けましょう。
自分にスキルがないと結局、異動も、転職も成功する確率はグンと減ります。エンジニアはスキルがあってこその世界です。会社や組織が変わったとしてもあなたが変わらないと変化はありません。
また、IT業界は変化の早い業界です。数年前にはなかったものが、今では業界の主流になっています。
でもこれはチャンスです。何か1つ新しい分野を勉強すれば自身の市場価値を上げやすくなります。昔ながらの技術でずっと食い続けることが出来る業界ではないため、新しい風が吹きやすいのです。新しい技術を勉強すれば誰でも第一人者になれるのです。
お互いの知識を補完しあう関係を目指す
先に
こちらの記事で書いたように、同じ部署にいるとその部署の考えに凝り固まります。それは、同じ価値観を共有するという意味では素晴らしい策です。しかし、新しい風を入れるには、難しいです。
このような状況の時、外から入ってくるメンバに期待されることは、新たな価値観と刺激をもたらすことです。
ポイント
私が知らないことを相手が知っている。
相手が知らないノウハウを私は知っている。
例えば、ずば抜けた技術を持っていたとしても、それだけではビジネスはできません。
誰かが持っているスキルと、誰かが持っていないスキルを掛け合わせることで新しい価値が出来上がります。これができるのが異動であり、転職であり期待されていることかなと思います。
異動は最初に大きなストレスがあります。しかし、環境に慣れます。
あとは自分のこれまでの経験をgiveして、新たな組織の価値観をgetしましょう。そして、足りないところ、気づいた点を勉強しましょう。そうすることで、新たな価値を持つ自分が出来上がります。